魂の入れもの

最近、親戚が亡くなった。

小さい頃はときどき会っていたが、大人になってからは会わなくなっていた。

そして、今年に入ってからは、ある病を発症したことをきっかけに会う機会が増えた。まだ成人を迎えたばかりで、やりたいこともたくさんあっただろうが、最後まであきらめずに治療に専念した。

しかし、命は尽きてしまった。

お葬式にはたくさんの友だちや知人が参列し、生前には慕われていた様子が伺えた。

式の最後には思い出の写真とメッセージが流れ、涙がとまらなかった。

この出来事をきっかけに命の尊さを知ると同時に、今までとは違う死に対しての感覚を覚えることとなった。

悲しいのだけれど、悲しいだけではない気持ち。それは、肉体は魂の入れものであって、肉体が動かなくなってしまっても、まだ魂は存在していて、また生まれ変わっていくということ。

この考え方は仏教に信奉していたので、以前から信じていたが、より実感する出来事となった。

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